自家培養軟骨移植術とは、自分の軟骨細胞を培養して欠損部分に移植する再生医療です。
(変形性膝関節症の治療法ではありません。)
「自家培養軟骨移植術」の早わかり!
1患者さま自身の軟骨から
軟骨細胞をごく少量
取り出します。
2アテロコラーゲンと混ぜて
「自家培養軟骨」を
作製します。
3膝関節の軟骨が欠けた
ところに自家培養軟骨を
移植します。
外来診察後、手術が2回行われます。
1回目は軟骨細胞取り出しのための手術。
2回目は自家培養軟骨を移植する手術です。
<手術までの流れ>
1外来診察
各種検査
牛肉アレルギー検査を含む)
2手術
入院3日程度
3移植手術
入院1カ月程度
培養した後に移植します)
自家培養軟骨を用いた治療は平成25年4月から保険適用になりました。
詳しくは、こちらのページにて(外部サイト)ご注意
現在、保険適用となっている本移植術の対象患者は、「外傷性軟骨欠損症」および「離断性骨軟骨炎」(変形性膝関節症を除く)で、かつ軟骨の欠損の大きさが4㎠以上と限られています。
本移植術で用いられる自家培養軟骨には動物由来の原料(ウシ真皮由来アテロコラーゲン、ウシ血清およびブタ膵臓由来トリプシン)が使用されており、この原料に由来する感染症の危険性は完全には否定できません。
また、同じく製造過程で使用される抗生物質(ゲンタマイシン、アムホテリシンB)、コラゲナーゼ(微生物由来)といった成分によりアナフィラキシー反応などの過敏症状が起こるおそれもあります。移植後は担当医師が注意深く観察し、必要に応じて適切な処置を行います。
あらかじめ、これらの原料にアレルギー反応があることが判明している患者さま、および関節リウマチ、乾癬関節炎、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、多発性筋炎、自己免疫性甲状腺疾患、多発性動脈炎、強皮症、潰瘍性大腸炎、クローン病、シェーグレン症候群、ライター症候群、混合結合組織病などの自己免疫疾患をもつ、あるいは既往歴のある患者さまには使用できません。)
配信元 Japan Tissue Engineering Co., Ltd. (J-TEC)