リハビリテーション

当院は理学療法士7名、作業療法士2名、鍼灸師3名の体制で、建物3階にあるリハビリテーションセンターは広さ300㎡以上、ガラス張りで日当たりも良く、入間自衛隊滑走路から飛行機の離着陸を観ながらリハビリがおこなえる最高の環境です。
日々進歩する医学を解し患者様に還元できるよう、院内勉強会や研修会に積極的に参加し知識・技術の向上に努めております。対象は整形外科疾患が多く、部位別の専門医が勤務しており、膝・股関節の人工関節・靭帯損傷、手・肩・足・脊柱などの手術が数多く、県外からも多くの患者様が来院され、地域における役割はますます大きくなっております。
理学療法・作業療法・鍼の各部門が密に連絡を取りながら協同して「丁寧で満足度の高い」リハビリテーションを提供できるよう研鑽に励んでおります。

対象疾患

  • 1関節疾患

    • 1. 変形性膝関節症
    • 2. 変形性股関節症
    • 3. 肩関節腱板断裂
    • 4. 習慣性膝蓋骨脱臼
    • など
  • 2スポーツ障害

    • 1. 前十字靭帯(ACL)などの
      靭帯損傷
    • 2. 半月板損傷
    • 3. ジャンパー膝、ランナー膝、
      オスグッド病
    • 4. 野球・テニスなどの肩・肘障害
    • など
  • 3脊柱疾患

    • 1. 脊柱管狭窄症
    • 2. 椎間板ヘルニア
    • 3. 後縦靭帯骨化症
    • 4. 脊髄損傷
    • など
  • 4外傷

    • 1. 骨折・脱臼
    • 2. 腱・靭帯損傷
    • 3. 末梢神経損傷
    • 4. むち打ち・ぎっくり腰
    • など
  • 5内科・外科疾患

    • 1. 脳梗塞・脳出血
    • 2. 呼吸器疾患(COPDなど)
    • 3. 廃用症候群
    • 4. 切断・浮腫
    • など

理学療法部門

理学療法とは、病気・けが・高齢・障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動療法や物理療法を用いて、身体機能の回復を通して日常生活活動(ADL)や生活の質(QOL)の改善を目指すものです。
当院では各関節疾患、スポーツ外傷・障害、呼吸・循環系の機能回復を図るため、より効果的なリハビリテーションの提供ができるよう経験年数や習熟度に応じ協力して業務にあたっております。
特に近年では膝・股関節など人工関節・靭帯損傷などの手術数が県内でも有数の実績となり、手術前から退院後もリハビリが継続され、患者様個々の特性やニーズに対応できるように丁寧なリハビリを心掛けております。また、病院内の活動に留まらず、ケア会議や体操教室などの地域活動へも定期的に参加しております。

作業療法部門

作業療法とは、怪我や病気のため今までの生活が出来なくなった時、その方の心身の状態をみてその人らしい生活を送るために何が必要かどんな能力が必要か考え、私達が生活全般に行なっている日常生活の様々な諸活動・趣味的活動・スポーツ等の作業種目を用いて治療・指導・援助を行うことです。
当院では、入院された患者様が退院される際に必要な、食事・排泄・更衣・入浴等の日常生活の練習や、上肢・手指を使った細かな作業練習を行い、ご自宅での生活が暮らしやすくなるようそしてその人らしい生活が送れるように支援します。
また入院外来とも整形外科疾患が多く、手の外傷・骨折・腱損傷・末梢神経損傷・不全頸髄損傷等の患者様に可能な限り早期から治療を開始しています。治療に際しては水治療法・超音波治療・電気治療等も併用し、筋力低下・関節可動域の低下を最小限にとどめ手の機能回復を目指すとともに使い易く生活しやすくなるよう患者様の日常生活や仕事内容を考えながら練習しています。

鍼部門

鍼治療とは、首・肩・腰の筋など痛みがある部位に鍼を刺すことにより、その部分の血流を改善することで筋肉のコリをほぐし、痛みを緩和していく治療です。使用する鍼は注射針や縫い針のようなものとは全く違い、髪の毛ほどの細さのものです。刺した時わずかにチクッとすることはありますが、強い痛みはほとんどありません。鍼はすべて日本製の滅菌された使い捨てのものを使用し、衛生面・安全面にも十分配慮して治療してまいります。また物理療法として低周波電気治療・牽引・超音波・圧力波なども併用し、主に慢性痛や腱鞘炎、スポーツ障害などに対して治療を行います。
当院では、特に肩の張り・コリやぎっくり腰、頑固な腰痛などの患者様が多く、そのような症状に対し鍼治療は即効性があり、発症と同時に治療を開始した方が高い効果が得られます。患者様が早期に痛みから解放され通常の生活を送れるよう、医師の指示のもと患者様それぞれの状態に合わせて治療していきます。